マスタデータという言葉を一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?
企業でシステムの運用を考えていたり、マーケティングに携わる上で知っておかないといけない言葉です。
本記事を読んでマスタデータについて理解を深めましょう!
マスタデータって何?
マスタデータとは基本的な情報やデータのことを指します。
マスタデータは企業が構築するデータベースの基本となります。
マスタデータの種類はたくさんあります。
例えば、顧客情報の基本となるものは「顧客マスタ」、商品情報の基本となるものは「商品マスタ」と呼ばれます。
マスタデータはマスタと略されることが多いです。
マスタデータは業務を行っていく上でも大切な役割を果たしますが、分析の際にも分析の軸として使われる重要なデータになります。
マスターデータとマスタデータは同じ?
「マスタデータ」と「マスターデータ」という2つの言葉をよく耳にするのではないでしょうか。
この2つの言葉の意味が違うのか同じなのか疑問に感じたことがある人もいると思います。
結論からいうとこの2つの言葉は同じ意味です。
どちらの方が一般的ということもありません。
今回の記事では「マスタデータ」の方を使っていきます。
似ている語句の解説
マスタデータと似ている意味の言葉でトランザクションデータというものがあります。
マスタデータのことをしっかり理解するためにもトランザクションデータについても簡単に説明しておきます。
トランザクションデータって何?
トランザクションデータとは業務をしていく中で蓄積されていくデータのことです。
わかりやすい例でさらに説明していきます。
勤怠管理のシステムがあるとしましょう。
勤怠システムにログインするために社員番号を入力します。
そうすると「社員番号⚪︎⚪︎の × × さん」という情報が出てきます。
ログインのあとはそのシステムに日々の勤怠の記録をつけます。
この一連の流れの中の「日々の勤怠の記録」の部分がトランザクションデータです。
マスタデータとトランザクションデータの違い
マスタデータはシステム構築する上で基本となるものと説明しました。
つまり、システムを動かす前から必要なデータのことをいいます。
対してトランザクションデータはシステムを動かしていくことで蓄積されていくデータのことをいいます。
先ほどの例を用いると、「社員番号⚪︎⚪︎の × × さん」がマスタデータで、「日々の勤怠の記録」の部分がトランザクションデータです。
マスタデータ管理(MDM)って何?
マスタデータ管理(MDM)とはマスタデータを項目ごとに分けて一元管理し、社内のどの業務システムからでも参照できるように管理することをいいます。
B to Bでの例をあげると昔から取引をしている会社との取引を紙媒体で管理すると取引のたび帳簿を探し、記録する必要があります。
マスタデータの管理をしておくことで「顧客マスタ」から該当の会社を紐付けるだけの作業になります。
B to Cの例をあげるとWebサイトへのログインもマスタデータ管理になります。
WebサイトへのログインはIDとパスワードの入力のみで完了します。
通販サイトであれば、なぜこの作業のみで購入履歴などの情報を確認することができるかというと、顧客の情報がIDやパスワードと紐付けられてマスタデータとして管理されているからです。
マスタデータ管理(MDM)の重要性
一般的な企業では複数のシステムを社内で導入して顧客データなどを収集し、活用しています。
部署によって使用しているシステムが違う場合、システム間でマスタデータが一致しないことがよくあります。
このように企業の中に一致しないデータや重複するデータがあることでデータ分析の精度が低くなってしまうなどの問題点が出てきます。
マスタデータ管理(MDM)を行うことでこのような問題点を解決することができます。
マスタデータ管理(MDM)のメリットとは?
ここまでで、マスタデータ管理(MDM)の重要性がわかっていただけたと思います。
ここからは、マスタデータ管理(MDM)のメリットについて説明していきます。
顧客の情報管理がしやすくなる
マスタデータ管理(MDM)を行うことで各システムに散らばっていたデータが統合され、一元管理することができるようになります。
これによって分析の精度が高まります。
例えば顧客データが統合され、顧客データ分析の精度が上がればより顧客満足度の高いサービス・商品を開発することができます。
データガバナンスの実践につながる
データガバナンスとは、データ活用による効果の最大化とリスクの最小化を実現する取り組みのことをいいます。
マスタデータ管理(MDM)によってデータの一元管理ができるようになることで、データを効率よく活用し、リスクをケアすることができるというわけです。
まとめ
マスタデータのことに加えマスタデータ管理(MDM)の重要性、メリットについても解説してきました。
業務の効率化や顧客満足度の改善のためにマスタデータ管理(MDM)の利用を考えている企業も多いのではないでしょうか?
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