データ管理

マスタデータとトランザクションデータの違いについて詳しく解説!

現代は、ビジネスの成功にデータの活用ができるか否かが非常に大きなポイントになります。
データの活用をするためには、適切にデータを管理する必要があります。
データの管理において重要なのが「マスタデータ」と「トランザクションデータ」です。
この2つの違いをしっかり理解し、適切なデータ管理を行いましょう。

マスタデータって何?

マスタデータとは、企業内のデータベースで業務をしていく上で基礎情報となるデータのことをいいます。
マスターデータと言われたり単にマスタと略されたりすることもあります。

マスタデータの特徴とは?

データベースを使用する前の段階で準備が必要になります。
マスタデータは、複数のデータベースで共通して使用されることもあります。
追加や書き換えなどがされることはほとんどありません。
マスタデータの追加や変更権限は、管理者のみに与えられることが多いという特徴があります。

マスタデータの具体例

マスタデータは、「〜マスタ」というようにデータの種類によって分類されます。
その中の具体例を2つ紹介します。

①商品マスタ

商品マスタは、商品情報(製品名、売値、メーカー、現価など)を登録しておくことで2回目以降マスタからデータを呼び出すことができるようになります。
これにより毎回情報を入力する手間が省けます。
また商品ごとの売れ行きなどを把握、分析し次回の商品開発に生かすことができます。

②社員情報マスタ

社員情報マスタは、社員情報(氏名、所属、住所など)を登録することで勤怠管理や人事評価、給与管理がしやすくなります。

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トランザクションデータって何?

トランザクションデータとは、業務を遂行するにあたって発生した出来事を記録したデータのことをいいます。
トランザクション(transaction)とは「取引」の意味で顧客との間に生じた商品の受発注や支払いなどを記録したもののことをいうことが一般的です。
これに加えて購買や生産、社員への給与の支払いなどの出来事の記録を含める場合もあります。

トランザクションデータの特徴とは?

トランザクションデータは、マスタデータとは違い、追加や変更されることが多いです。
また、追加・変更権限は広範囲の人に与えられることが多いという特徴があります。

トランザクションデータの具体例

トランザクションデータの具体例をあげると、販売履歴や勤怠実績のようなものがあります。
どちらも日々データが蓄積されていくものだということがわかるでしょう。

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マスタデータとトランザクションデータの違いは?

ここまで確認してきたことをもとに、マスタデータとトランザクションデータの違いをまとめると以下のようになります。

【マスタデータ】

・データ活用などの基礎になる

・データベースを使う前に準備が必要

・追加や変更はあまり行われない

・追加や変更の権限は限られた人が持つ

【トランザクションデータ】

・個別の出来事を記録したもの

・日々データが蓄積される

・追加や変更が行われることが多い

・広範囲の人に追加や変更の権限が与えられる

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なぜ、マスタデータとトランザクションデータを分けるの?

マスタデータとトランザクションの違いはわかったけれど、なぜ区別する必要があるのか?と感じた人もいるのではないでしょうか。この2つを分ける理由を解説していきます。

データ量削減のため

トランザクションデータにマスタデータを紐付けたりすることで、複数のデータを参照する必要がなくなり、使い勝手が良くなります。
しかし、トランザクションデータは業務が発生するたびに蓄積されていきます。
これが数年、数十年と蓄積されるとデータ量は膨大な量になります。
データ量が多ければ多いほど処理に時間がかかりますし、何よりもコストがかかります。
このようなことが起きないためにもマスタデータとトランザクションデータは分けなければいけません。

 更新の利便性のため

トランザクションデータにマスタデータが含まれていた場合、マスタデータの更新にとても手間がかかります。
例えば、よく商品を買ってくれている顧客(会員登録などが済んでいる)が住所変更や、電話番号に変更があった場合、これまでの全てのトランザクションデータに変更を加える必要があります。
このような事態を防ぐためにもマスタデータとトランザクションデータは分けなければいけません。

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J-MDMについて

マスタデータは、データ処理の基礎になります。
マスタデータの管理をきちんと行っていないとデータの活用もうまくいきません。
そこでマスタデータ管理ができるJ-MDMをご紹介します。

J-MDMのソリューション

J-MDMは以下の2点を軸にしています。

・複数システムに点在するマスタデータの一元管理

・不要なシステム間連携の排除、及びマスタメンテナンス業務の効率化

以上を踏まえ、J-MDMのソリューションは
「変化に迅速・低コストで対応できる高品質で柔軟なマスタ統合管理・システム連携基盤」です。

 J-MDMの強みと特徴

J-MDMの強みと特徴は以下の3つになります。

① 強力な内部統制基盤

・ 日本トップシェアのintra-martワークフロー基盤と完全連携し、申請・承認の証跡を残す
・ 職制に従い、マスタ管理部門×マスタ項目単位での入力制御を実現(入力可、参照のみ可、参照不可)
・ マスタデータ変更による、変更履歴を完全保持

② きめ細やかなマスタ業務機能群

・ 数多くのマスタ統合プロジェクトで培ったシステム化要件を集約・体系化したソリューション
・ 一時保存機能、一括登録・更新、コード採番管理、多言語対応、変更履歴照会 .etc

③ ローコード開発を実現

・ パッケージ標準機能(自由レイアウト機能)を用いることによりマスタ登録
・検索画面をローコードで開発することが可能
・ 項目名称・レイアウト変更だけでなく、項目追加、項目単位でのチェック(バリデーション)も対応可

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まとめ

マスタデータとトランザクションデータの違いをわかっていただけたでしょうか?
それぞれに違いがあり、この2つを分ける必要性まで理解できればデータの処理や活用を行う際にとても役に立つでしょう。

この記事を読んで、マスタデータというものがデータ処理の基礎であり、データベースを使う前に準備する必要のあるものだということがわかっていただけたと思います。
マスタデータの管理がどのように行われているかで、データ分析などデータを活用する際に大きな差が出てきます。

先ほどご紹介したJ-MDMについて、さらに詳しく知りたいという方はこちらからお問い合わせください。

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